またモンハンの文句

 「ワンダと巨像」と「モンスターハンター」の話をします。独断と偏見をベースに書いているので、製作者の意図を理解できてない発言が見られるかもしれません。「何このゴミ評論」とか思ったらコメントください。謝ります。
 「ワンダと巨像」と「モンスターハンター」は、とりあえずパッと見は似ています。画面構成とか、でかい敵を倒すというところとか。
 しかしおもしろさの質は、ぜーんぜん違います。これはちょっとプレイすればすぐに分かることです。どう違うかについて、一度は書いてみたのですがうまくまとまりませんでした。ワンダは絵本とか映画みたいな消費のされ方をする、「ゲームである」ということが手段でしかない作品であるのに対して、MHは「ゲームである」ことを目的としたいわゆる昔のゲームに近いものなのだ、というような点で異なるということです。
 前置きが長くなりましたが、何がいいたいのかというと、「MH2の製作者は勘違いしてるんじゃないか?」ということです。「モンスターハンター」のおもしろさの質と「ワンダと巨像」のおもしろさの質の相違をつかめていないのではないかということです。
 たとえば古塔のマップ。あの螺旋階段が「頂上に古龍が!」というドキドキをあおる効果になっていると思ってるんでしょうか? なってませんよ。一段一段で、垂直跳び→よじ登るという重い動作を繰り返し、しかも雑魚が邪魔してくる。「ワンダ」には雑魚は一切いませんし、何より雰囲気作りが非常に巧みです。最小限の情報しか与えられていない状態での探索なので「ここには何かあるぞ(巨像がいるぞ)」という怪しさがドキドキをあおっているのです。一度きりの巨像退治とちがって、MHで楽しむのは狩りであり、何度も通うのが普通なのだということは分かってらっしゃいますか?
 たとえばシェンガオレンやヤマツカミ。前にもいいましたが完全に出オチ*1です*2。MHは狩りを楽しむゲームじゃないんですか? 見た目のインパクトも大事ではありますが、その大きさや形状のために狩りが単調になっては本末転倒ではないですか? ラオはまだ、見える部分だけでも一応龍と戦ってることが分かりますが、シェンガオレンなんて、ひたすら柱殴ってるだけにしか感じられませんよ。さっきも言いましたが、MHでは何度も倒すんですよ? 「ワンダ」は敵の倒し方がほぼ一通りしかないので純粋に比較はできませんが、敵の形状とその倒し方の創意工夫が両立してましたよ?
 勘違いというか、もしかしたらゲームをやらない経営のお偉いさんあたりが
「『ワンダと巨像』とかいうゲームが売れてるらしいじゃないか。ウチにも似たようなゲームあったろ? あの、『モンスターなんとか』。アレ、『ワンダ』に似せろ」
 とか言ったんじゃねぇかとか、そういう邪推もできるわけですが。
 文句しか言ってないので、次にMH2について書くときはいいところを書こうかなと。いつになるかわかりませんが。

*1:出てきた瞬間がいちばん衝撃的で、あとは冷める一方だということ。

*2:ただ、こないだ初ヤマツカミ戦でグラフィックのできに感動したのは事実。すっげーよくできてた。塔の頂上で20分待たされるのはどうかと思うが。