エロバレーの話
簡単で分かりやすいように書こうとして余計分かりにくくなる感じで書きました。
あとこんなゲーム買っちゃうわしがキモいとかいうのは、できればそっとしておいてください。
デッド オア アライブ エクストリーム 2 - Xbox360
- 出版社/メーカー: テクモ
- 発売日: 2006/11/22
- メディア: Video Game
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どういうゲームか。
- キャラが9人います。めんどいのでAからIとしましょう。そのひとりを選んで、14日間、南の島でバカンスするゲームです。
- 朝・昼・夕方にできることは
- 夜はカジノでギャンブルができます。いろんな種類があります。
ひとりひとりに、それぞれ買える水着が30以上くらいあります。a01〜a30、b01〜b30、…i01〜i30という感じです。
- 水着は3万zくらい〜100万zまで。zはゲーム内通貨「ザック」。各キャラ100万z水着だけでも3種くらいあります。
- キャラAを使ったとして、水着a01からa30まで揃えるのに1000万z以上かかります。
- バレー、レース、ミニゲームで勝つと賞金が出ます。修正パッチを当てた状態で、バレー1戦あたり平均30万zくらい(ぼくの場合)。他の競技はもっと低いです。
でも、a01〜a30は買えば揃うんですから、まだ良心的。Aにb27を着せたい!とかなると、ちと面倒なことになります。
- Bを使ってゲームを始め、b27を買って、Aにプレゼントしなきゃならんのです。
- プレゼントするのにはラッピングが必要です。水着を買ったその時なら無料でラッピングしてくれますが、商品持込みでラッピングしてもらうと、商品価格の50%もかかります。
- 水着、なかなか受取ってくれません。相手との仲良し度や水着の好き嫌いによっては、包みを開けた上で返ってきたりします。それが100万水着だったりします。100万水着ってば、エロいのが多いです。布の量が減るのに高いのでふしぎですね。エロい水着はどのキャラにもまんべんなく嫌われて大変です。
ひたすら相手の好みの雑貨を貢いで仲良し度を上げ、水着を渡す。返却くらったらまた包んで、貢いで、渡す。不毛ですね。
(あ、魔女渡しについては、面倒くさいので飛ばします。)
とはいえ、まぁ好みの水着を好みのキャラに着せるくらいの助平根性は、みんな持ち合わせておるでしょう。本当にうぜぇのはここからです。
好みのねーちゃんに好みのエロい水着を着せて好みのグラビア見てぐへへ、というのがこのゲームをする人の大半の望みなわけです。
- グラビアは「時間帯」と「場所」でほぼ固定なのですが、自分とパートナー以外のキャラがその場所にいると見れません。
- 一度見たグラビアをいつでも見られる「スライドショー」という機能があります、が…
- その機能を出す条件が「スライドショーを出したいキャラで全ての水着を集める」。
- すべて、です。a01〜a30、b01〜b30、…h01〜h30、i01〜i30まで。
- いちばんエロい「ポールダンス」というグラビアがあります。このゲームでは脱がないですが、米映画のストリップ劇場に出てくるアレです。
- そのグラビアの完全版を見る条件が「あるスロット台(1bet1000z)で8回大当たりを出す」
- 大当たりは3%だとか。ちなみに大ハズレが出るとマイナス150万z。よく出るんだこれが。
とまぁ、絶望的に時間のかかりそうな、しかも楽しくなさそうな仕組みになっております。
そして! まだすごい展開が!!
「クリスタルブティック」というダウンロード販売コーナーがあるんです。
- 1キャラ分の水着フルセット:600円だったかな。
- あれ? 円? …そうなんです。マジ販売なんです。正確にはマイクロソフトポイントというので購入するんですが。
- 1キャラ分フルセットというのはつまりa01〜a30までのことです。
- だから全ての水着を1キャラに集めるとなると、その9倍(自キャラの水着は安いんですけどね)近くかかるわけです。
- 全キャラフルコンプしようと思えば、ソフト代とは別に50000円だか金がかかってしまうんです。
- そもそも、水着のデータはもともとソフトに入っているものなんですけどねぇ。何を買っているんだか分からなくなってしまうね。
- そして「水着を集める」という行為のゲーム性、楽しさを全否定するような売り方。
- たとえば、カジノで当たりやすくなるお守りとか、仲良し度の低下を下げるアイテムとか売るのがスジじゃないかしら。
というわけでマゾゲーです。それも楽しくないほうのマゾゲー。ゴッドハンドやバレットウィッチは楽しいほうのマゾゲー。
他にも不満たらたらです。主に貢ぎ物かバレーに勝つことで伸ばす「仲良し度」とは名ばかりのパラメータだとか、パートナーにプレゼントを渡せるのは夜だけという「むしろパートナーにするといろいろやりにくい」制度だとか。パートナー≒バレー要員。この超マゾ仕様に太刀打ちするために編み出された「サインアウト法」というインチキ(オートセーブ回避)を不可能にする修正パッチだとか。こういうのだけ対応早いんだから。開発中のインタビューで作った人が「1キャラ30時間でコンプできるよー」と言ってたらしいという無責任っぷりとか。できるわけねぇよ。
いちばん手っ取り早くテクモさんが地に落ちた評判をフォローする方法は
- パートナーと一緒に水着を買いに行けば、パートナー用の水着も買えるようになる修正パッチ*1
だと思いますよ。今は選ぶ余地のない「魔女化させるか否か」をうまく調整し、地道にザック集めれば誰でもコンプできるようになり不満が解消され、パートナーという制度が生きてくる。バランスも緩和。言うことないと思うですよ。
絵は(不満もないわけじゃないけど)すっげー綺麗。背景とかとくに。あとカスタムサウンドトラックという機能があるので、イライラ緩和のためにBGMをボサノヴァにしてみたり(わざわざCD買ってきた)した。
*1:仲良し度に応じて種類が増えるとか