カプコンとかとおれの日常

会社でおれのとなりにいる、自分で自分をウザいなどとは微塵も思っていないが確かにウザいものでいろいろな人に疎まれているのだが気づいていない若作りの40歳前後女性事務員さんが、カプコンの社長の知り合いの知り合いだと言っていた。おれはその女性事務員さんを内心馬鹿にすることで自尊心を維持している屑なのではあるが、同時に他の誰よりもその事務員さんを疎ましく思っていないのであった。要するに、他の人は表面上その人と普通につきあっていながら、ウラでひそひそと馬鹿にしているのだが、おれはそこまでウラオモテなく、その人が「もしかして自分は人から見てウザいんじゃないんだろうか」と気づいてくれないものかと、できるかぎりの誘導をしているのだが、まるで分かってもらえないのである。そういう対応をするだけ、おれは優しいのではないか、と思うことさえある。
そんなことはどうでもよく、カプコンの社長である。カプコンはスト2世代のおれとしてはもはや崇拝の対象であり、だからこそ申告漏れだカプコソ横領だモンハンdosバランス糞だクローバースタジオ切り捨てだという絶望を経てもなお、おれはモンハン3が楽しみである。願わくば360で出るように。
そんなことはどうでもよく、かの女性事務員である。うちの工場のパートのじいさまの内縁の妻の扶養についての書類を処理していたら、その事務員(バツイチ独身子持ち)が聞いてもいないのに内縁の妻の話を自分に置き換えて語りだし、おれが「ビルゲイツでも捕まえたらいいんじゃないですか」などとやる気のない返事をすればその人はビルゲイツを知らず、マイクロソフトの会長だと言えば「あ、そういえば」とばかりにカプコンの社長の話をし出したのだった。不意をつかれ驚いたおれなのだった。
そんなことはどうでもよく、おれである。つい昨日、上司が社外にいるときに、その上司の机をあさる必要があった(その上司の指示で)。そこで見つけたのは「かの女性事務員はお金・人に関わる仕事につけないこと」と書かれた専務の指示だったり、「かの女性事務員を近いうちに工場の検査員に異動させたい」「私用コピー・私用電話・居眠りなど異動理由となる事例を収集すること」などと書かれた上層部の人減らし会議議事録なのであった。だからといっておれはそれに歯向かうでもないし、かといって会社の傀儡としてかの事務員の敵たることも望んではいない。ただただ、かの事務員の敵の多さと、それに対する無自覚に圧倒される思いなのであった。
そんなことはどうでもよく、本社のすてきなAさんである。今日は電話で話せてうれしかった。
オチとかないのである。眠いのである。めずらしく一人称がおれなのにも、意味などないのである。おれおれさぎ。ぼくぼくせんせい。