ちえをくれ

「ちえおくれ」というワードは問題発言ぽいのでアレですが、ちえをくれ、とはよく思う。
例えば社内で難読漢字ブームみたいのが一時期あったのですが(ぼくは完全に興味ゼロでガン無視決め込んでたのですが)、声をかけられたので読んでみれば、こともなげに全問正解してしまえたのです。正直チョロかったのです。
でも、ぼくは飲み会でみんなの輪の中でワイワイすることができないのです。
ぼくはみんながあまりできないAを簡単にできる。「できるようになりたい」なんてみじんも思わないのに。
みんなはぼくができないBを簡単にやってのける。ぼくはものすごく「できるようになりたい」のに。
この構図がニガイ。聞いてきた人は無礼にも「漢字博士か」と捨て台詞を吐いてどこかに行ってしまったのだけれど、分からないフリをすべきだったのだろうか。
(たぶん読書好きやWeb文章好きなら読めそうな漢字ばっかだったし。訓読みだったからわりかし想像でも当たるし)
ぼくは「かしこいひと」みたいなレッテルを貼られるとますます身動きとれなくなるので勘弁して欲しいんだけどな。実際かしこくないし。かしこかったら、ここでこんなふうに生きてはいないよ。ほんとに。
魔女か何かが社交性か行動力の薬を売ってくれたらいいのになとは昔からよく思う。きっと魔女だから、それと引き換えに何か大事なものをよこせと言うだろう。難読漢字が読めなくなるくらいじゃあ、きっと売ってくれないだろうなと思う。