犬の話

私信を受信したので犬の話。
昨日名古屋まつりの見物客の大混雑の中に、きれーに手入れされたハスキー(こいぬ、ってほどじゃないが、成犬ではなかった)をつれた人がいて、
こんな日に犬連れてくるかね、と思いつつも死んじゃったうちのハスキーを思い出した。
あいつ(犬)は父さんが大好きで、父さんもあいつが大好きだったから、あいつを思い出すことは父さんを思い出すこととほぼ同じで、なつかしくて、幸福感があって、我に返ったときにせつない。
あいつの全力疾走はほんとうに速かったし、何より気持ちよさそうだった。見てても気持ちよかった。
勝手気ままだけど馬鹿ではなくて、楽しく生きてて、あいつと父さんはそんなとこまでよく似てて、好き勝手やれるだけやったあげく死んじゃったけど、きっと楽しいことをいっぱいいっぱいしてから死んだのだと思う。
ぼくは父が、そしてあいつがうらやましかったし、父とあいつの関係がうらやましかったのかもしれないなぁと思う。