めずらしくシナリオ案

 タチの悪いシナリオ案。
 とある都市Aが壊滅、そこに魔王の城があらわれたとの噂。実際に、世界には魔物がはびこるようになりました。

 数年後、勇者一行が魔王の城に行くと、そこには魔王なんていませんでした。玉座で老人がミイラ化して死んでいるだけ。
 城の地下には、数人の研究者と、多くの旧A市民たちがいました。幽閉されていたのではありません。地下工場でモンスターを大量生産していたのです。
 モンスターは冒険者や行商人を襲い、物品を城に還元。旧A市民はみな裕福に暮らしているようです。
 「勇者様、工場を止めないで。」
 「わしらの暮らしを奪う気か。」
 市民たちはその暮らしが、モンスターに襲われた人々の犠牲の上に成り立っていることも考えず、勝手なことを言うばかり(反対意見の市民は殺されて、モンスターの素材にでもされてしまったのでしょう)。
 研究者たちは、より強くより低コストのモンスターを作り上げようと、研究を楽しんでいたようです。
 この、恐ろしいアイデアをはじめに実行した人物が、玉座にて死んでいた老人なのでした。

 たぶん続く。考えてあるけどさらにタチ悪くなるよ。