悪鬼御用ガラン

 というわけでさっそく。
悪鬼御用ガラン (SPコミックス)
 大き目の書店に行く機会があって、出会ってしまったので購入。
 「覚悟のススメ」は連載当時から何となく読んでました。本格的にハマったのは、敵の幹部全員紹介の回を見てからです。奇形というか異形というか、とにかくみんなキャラが立ってて、みんな散さまを崇め奉ってたのにグッときたらしいです。
 んで、「平成武装正義団」も「炎のうさぎ戦士」も「サイバー桃太郎」も「みな殺しのアモール」も持ってたりする山口貴由先生信者なので(連載ものは当然)、興味深く拝見いたしました。

  • あらすじ
    • 巡回死刑執行人、ガランが人の皮を着た悪鬼を素手で死刑執行。
  • 残酷度
    • 第一話だけで悪人が5人死刑執行されます。
      • みんな肉体が脆すぎます。顔面パンチが貫通とか普通(他作品にも見られるけど)。
    • 強めの修正(白塗り)が3箇所。修正されても仕方なさそうな辛いシーンばっかですが。
      • そんなシーンが3箇所もあるってどうなんだろう。
      • ちなみに悪人を執行するシーンじゃないです。
    • 主人公が子供に手をかける(ことを暗示するような)シーンもあります。
    • 全体的に暗い。重い。ちょっと社会派。
      • こんなものを社会派と呼ぶのかね君は、と説教されたら訂正します。いくじなし。
  • 心が動いたところ
    • 加害者の味方ばかりする人権屋のせいで、巷に異常者がウヨウヨしているという世界観。
      • ちなみに「サイバー桃太郎」みたいな世界観です。インチキ時代物パンク?
    • 第三話「愛の正体」。
      • 「守ることもできぬのに恋をする男、そんな男を選んだ女、どちらも悪いのだ。」
      • 「『愛』ってのは便利なモンだなァ。」「デタラメな歌詞でも『愛』でしめくくっときゃあ、みんなラリラリになっちまいやがる。」
    • 第六話「性善説」&第七話「教育刑」。ガランの過去。悲しすぎるよマジで。
    • 第九話「天使」。悪人とはいえ一方的に死刑執行するだけのワガママ人間ではないのね。
  • 笑うところ
    • 悪人の死刑執行されっぷり。人体のもろいこともろいこと。
    • 悪鬼認定の多岐に渡りっぷり。一話ずつまとめてみます。
      • 殺人中毒の3人組。包丁(どう見ても刀)で男を45人切ったという口からウジ虫を吐く人。服を仕立てるのに千人以上手にかけた人。
        • ウジ虫の人の口調が本気でキモいです。
      • 街娼を買ったことがあるというだけの二人連れ。銭形とくちびる。
        • 余談:「炎のうさぎ戦士」の銭形は私の理想の教師。
      • わかりやすい変態(Vサイン)。火も吐ける歌手。
      • 気功武術道場の受付二人。鋼鉄男。上級者5人。気功武術の達人。
        • 達人の超必「万物一体の境地」が素敵。
      • わかりやすい変態(全然ダメ丸君)。獣肉はもちろん魚も食わぬ「生き仏」。子供3人。
      • 更正不可能な破壊性格の2人(時系列でいうと最初の悪鬼)。
      • ラスボス(殿)と2人の家臣。

 いまシグルイが熱いので、興味のある方は是非。どっかでオンライン試し読みができたような気もします。調べませんが(これが人にものを薦める態度であろうか)。