サタデープログラムに行ってきたよ

 出不精の私は「これは行ってみたい」と思ったイベントにもなかなか行かないものなのだが、『2つ』、見たいものが見られるとあれば行くしかあるまいとか思ってサタデープログラムに行ってきた。
 サタデープログラムってのは、要するに、東海高校中高一貫)が土曜休みにやるイベント。
 見たかったのは講演2つ。

  • 桝田省治(ゲームデザイナー)「ヘンなゲームの作り方」
  • 荒木飛呂彦(漫画家)「漫画家という仕事」

 「もうこりゃ俺のためのイベントですよ」くらいの気持ちだったのは、きっと私だけではないのだろうが、とにかく行ってきた。

  • 5:30起床。遠足の日の子供のごとく。
    • 荒木Tを着ていくか迷ったが、先に桝田先生の講演を聞くので「あぁ、こいつは荒木講演のついでか」と思われたら失礼にあたるのでやめた。
  • 8:30から荒木先生の講演の整理券配布と聞いていたので8:20に行くと、すでにたくさん並んでいた。
    • 荒木Tけっこういた。女性もけっこういた。
    • 中学校舎の廊下と両端の階段をうねうね行列。8:20の段階で最後尾は3〜4階の階段。
    • ぼくはぎょうれつにならぶのがきらいなので、しんそこうんざりしました。
  • 9:00ちょい前、ようやく整理券ゲット。2階の最前列。
    • 「2階でいいですか?」と聞かれて「何でもいいよもう」と答えるほどにはうんざり。
  • 10:00から桝田講演のため移動。約1時間の待機。
    • 理由はわからんが(お互い一人だったからか)話しかけられた。待ち時間は会話してつぶれた。
      • ライトノベルとかの話題をふられて困る(読まないもん)。
      • ゲーム業界ネタをふられて困る(べつにアルファは好きじゃないんだもん)。
      • オタ批判や荒木Tの話題にもなったが、周囲を見るとあまり大胆な発言はできんなーと思った。
  • というわけで桝田講演。
    • ぼくは心底おもしろかった。桝田信者には基礎知識みたいな何度も聞いた内容だったけど、やっぱ生はそれなりに違う。
      • 桝田ゲー好きや、ゲームを作る(発想する)ってことを真剣に考えたことのない人間にはちと退屈だったんじゃなかろうか。
      • そういう意味では空気読めてない。
        • 昼からの荒木講演までのつなぎで来てる人とか、「ゲーム」につられて来た桝田ゲー未プレイの人とか。
    • やっぱりゲームは「システムが何かを語るもの」として作られるべきものだと思う。作り方についての理想論。
    • 最後にサイン本(まだ未発売の小説)5冊くらい配ってた。もらえた人いいなー。
      • サインはもらったがな!(PCエンジン版リンダとペンをもっていった)
    • 桝田さん批判のエントリを過去に書いてるのは完全に棚に上げておく。
  • 12:00からまた並ぶ。
    • 階段でカロリーメイトを食う。
    • 前にいた女性2人が、桝田サイン本もらった人だった。
      • しかも荒木講演の席が1階真ん中5列目とか。今日は君たちの日だ。
      • とか思ってぼーっとしてたら、片方の子の携帯の待ちうけがフリーダムガンダムで、何か悲しかった。
  • 講堂に到着。
    • 2階最前列は、全体を見渡せるが遠い。芝居とかなら嬉しいんだけどなぁ。
    • 手話通訳さんと字幕までついてて、運営やるな!と思った。そのときは。
  • いよいよ荒木講演。まずはひとりで少年時代から漫画家になるまでを語る。
    • 内容はツェペリ魂のあるほかのブロガーにまかす。面白かった。
    • 荒木先生は実に空気読めてた。ミッキーさんとか、パクリについて語るとか。わかりやすい業界ネタとか。
    • ただときおり何言ってるのかよくわからない。言語化しきれてない。天才っぽいといえばそれっぽい。
    • マンガの分析マトリクスみたいのも面白かった。漫画家自身がこれをやってる、ってことに意味があるというか。
  • 続いて、イベント運営の学生さんによる質問ぜめ。
    • これ、運営がじつに空気読めてない。まぁ学生さん頑張ってたとも思うけど、もうちょっといい質問してよ。
    • ついでにジョジョも読めてない。「あなたにとってマンガとは?」が質問として×なのは岸部露伴から悟れよ*1
  • 最後のほう、運営によるグダグダ感が適度にぼくのテンションを冷ましてくれたので、さっくり帰宅。

*1:分かったうえで聞いてるとすれば、さらに最後に「あなたにとってジョジョとは?」をかぶせてくるなんて性格の悪いことはしないだろうし