「インセプション」見てきた

ものすごく久々にここに文章を書くね。
映画「インセプション」を見てきました。ダークナイトの監督ね。ダークナイトのほうが好きだけど、面白かった。
えーとね、ジョジョっぽい。通じるかわからないけれど、独自のルールの中で四苦八苦してる感じがすごくジョジョっぽいというか荒木先生っぽい。デッドマンズQみたいな。マンインザミラーみたいな。えーとなんだっけ緑色の赤ん坊の無限に縮むやつみたいな。
夢の中であーだこーだするにあたってのルールのようなものがあって、それに沿ってミッションを成功させるのがまず大変なんだけど、予想もしないハプニングも連発で、かなりのアドリブも求められて、各人が短い時間で考えに考えに考えてゴールに向かって行動するというあたりと、非現実と現実のバランスと、演出面ではクライマックス感の出し方がジョジョっぽいと思った。
荒木先生が映画好きなんであって、この映画がジョジョっぽいんじゃない、逆なんですよ、って言われたらそうなのかもしれないけど、おれの体験順序からいくとこれはジョジョっぽい映画だった。
あと、映画を構造から理詰めで作っている感じがして好きだー。JRPGにたとえると「世界観とストーリーとキャラ考えた。システムはドラクエに毛が生えた感じの」っていう作り方をせずに、「こういう感覚を楽しむRPGを作りたい。だからシステムはこうで、それが分かりやすいように世界観はこう、ストーリーはこうで、必然的にこういうキャラが必要になるよな」って作ってそうな気がする。細かいのも大掛かりなのも含めて、いろんな細工がしてあって面白い。きっと作ってて楽しかっただろうなーと思う。
もっとゆるーく、みみっちくして邦画版インセプションを作るといい気がする。途中にライアーゲームみたいな図説をいれちゃうゆるさで。