女王の教室 10

 とりあえずコカコーラもよく戻られた。ぱちぱちぱち(拍手で歓迎)。
 「ネットで賛否両論」「スポンサーが名前を隠す」「子役の労働基準法違反疑惑」など、何だかニュースの絶えないこのドラマもいよいよ次週ラストですか。感慨深いねぇ。思えば最初の印象は「やっと世にマトモなことをいう教師ものドラマが!」的なものだったわけですが。
 いま思ったけど、「ネットで賛否両論」「スポンサーが名前を隠す」あたりはヤラセっつうか演出かもしれんね。だとしたら怒る人もいるだろうが、個人的には見事と叫んで膝を打つよ。うまい作戦だ。
 今回はたいへん密度の濃い展開でしたね。「こうきたか!」と思わせるいい流れでした。天海さんの芝居も神がかってます。後半の質疑応答とか。
 その質疑応答ですけど、あれ、脳内フィルタで教師を金八とかに変えて空想してみると、意外に違和感ないですよ。色や温度のイメージが違うだけで、本質的にはどんなドラマ教師も同じなんですね。きっと。
 人間というのは都合のいいもので、自分の知りたい情報しか知ろうとしないんですよね。あの教育委員会の人は分かりやすいキャラですな。どんなことだってそうなんだけどさ。初期段階でこの番組を批判してた人々の意見が知りたいね。もう見てないんだろーなぁ。どんなことだって、擁護とアンチが常に平行線なのはそういうことだものね。
 給食のこさず食べるシーンで「お前ら小学生か!…あ、小学生だった」というバカ丸出しのひとりごとを言って笑いました。
 教育や成績なんかのマニュアル化が、情操教育の弊害になって云々…とか教育論を晒すのもみっともないのでやめておきます。でも塾講師時代、毎年毎年「今年の中3は去年に比べてコドモだなぁ」と思ったのも事実。テストの点数は取れてても、言動がコドモって感じで。
 んー、あんな先生に教わってたら、現状よりいい人生を自分で選んでたろうになぁ。進路指導って大事だねー、おいら今ニート。あははは。先週マヤがフリーターとニート批判してた折、母と見てて気まずかったっす。あははは。
 実のところ「信念」のある教師なんて、今も昔も、そんなにいねぇんじゃないかな、とは思っちゃうんですけどね。高校時代に、学級日誌に「教師とは生徒がはじめて『職業』を強く意識して出会う大人であるから、相応に優れた人間であるべきだと思うのだが、実際はそうでもない。当の教師からすれば『んなことどうでもいい』というのが本音であろうが。」という大意の文章を所感として書いたら、当時の担任はひとこと「その通り!」と書いてきた(「んなことどうでもいい」の部分に線を引いて)。
 下手に信念のある教師は強く右だとか左だとかに寄ってたりとかね。筋金入りに助平で、それ目的に教師になってたりとかね(近年エロ教師のニュースをよく聞きますが、昔っからエロ教師ばっかりだったんだと思うんですよ。表ざたになってなかっただけで)。
 私はゆがんだ読書・読マンガ遍歴などからこういうことを悟って、偉そうに中立きどっているけれど、世の皆さんにとってマヤは奇異だったのかしら。私にとっては先日のTVチャンピオンの「デカ盛り」というカルチャーのほうがよっぽど奇異だったんですが。最近、人との価値観の差が埋まる気がしないので、少しがっかりしている(私は変人なのか…というような意味で)。