昨日のガキの使い

 昨日のダウンタウンには発狂しそうになるほど笑った。この「笑ってはいけない」という設定の妙と同時に「ズルい笑い」博物館とでもいうようなものを感じた。
 あと様式美や伝統美のようなもののない、無理やり笑わせる技術っつーかセンスっつーか、そういうとこの味付けがいかにもダウンタウンだなぁみたいなことを思った。倫理観の歯止めを失っているという意味でマッドサイエンティストのようなものだとも思った。
 TV放映分だけでも、出てきた笑いのネタを一覧にしてカテゴリ分類をもったいぶって頑張ったら「人を無理やり笑わせる要素」の抽出ができそうだ。それができそうだと感じるのも、この企画がそれこそ「倫理観を失った恐怖の人体実験」じみたものであるからなのかなぁとか考えた。
 ダウンタウンが休み休み掘っている笑いの鉱脈は、他に誰も後を追うもののない鉱脈であるから、いい感じに笑いがザックザック掘れるけれど、この鉱脈は危険なガスが出ているから二人にしか掘り進められない、とでもいう感じかな。
 なんかものすごく直感的な理解だけれど、そんなことを思った。あんまし何も考えずに、とにかく笑えて、気持ちよかったのは間違いない。最初のかまやつだけで、他のぬるいバラエティ1本分は笑った。