うつに関すること

 ぼくは精神科医でもなんでもないので、間違ったアドバイスをしている可能性も大いにあります。害毒だと感じたら適当に読み流してください。
 少なくともぼくは、自分の抑うつ状態について精神科で診察を受け、薬をもらってしばらく通院を続けたことなら、ある。要するに、「うつ病」と診断されてはいない、ということでも、ある。
 ただ、当時のぼくと今のぼくで精神状態はまったく違う。少なくともぼくはそう感じている。当時は「うつ病」という病名こそ付かなかったけれど、リアルぼくとは違う精神状態であったと断言できる(立証はたぶんできない)。
 だから、半端ではあっても「うつ」のときの感覚は能天気な一般人よりは理解ないし共感できると思ってるし、だからこそ「何とでもなるよ!」と言ってあげたいと思っては、いる。むろん間違っているかもしれない。
 お前のそれは本当のうつ病とは違うよ、分かったような顔するな、と言われたら返す言葉もない。それでも「何とでもなるよ!」と思うし、言う。つらくてつらくてたまらない。何もできないしうまくいかないとしか思えない。そういう病気、そう思ってしまう病気なんだから、治ったら今と違う精神状態になる。絶対に。それだけは強く認識してほしいなと思う。
 ただし、それはぼくの負担にならない範囲でしかできない。しない。自分の心に負担がかかりすぎて、両者にとってマイナスしか残らないのは悲惨なことだ。あまりもたれかかってこられても、結果として共倒れになるのではどうしようもない。そもそも、もたれているばかりだと自分で立てなくなる。
 あんまし言いたかないが、もたれかかりすぎると、友人なら縁を切られる。恋人なら振られる。経験済みだ。
 自分で立つんだ、自分でどうにかするんだ、という決起をしなきゃなんねぇ。それができてない間は、たとえ変わってないと言われても仕方ないかもわからん。
 それにはどうしたらいいの? 自分で考えなさい。これは見放しているのではなくて、「○○しなさい」という解答として「自分で考えなさい」と提示しているという意味で。考えて考えて考えて、病気が引っ張ってきてる負の感情を全部「理性」という名の宝刀でもってたたっ斬るくらいでいいのかもしれません。
 よくわからんが、そういうことなのです。
 塾講師やってたときに、生徒の学校でこんなやりとりが流行っていたそうです。
「宿題写させて」
「(ドスの効いた声で)甘ったれんな!」
…関係ないけどね!