わかってきたこと

 最近になって分かってきたこと。それはぼくが「肯定されることにも否定されることにも非常に弱い」ということである。日記にコメントいただいただけでぷちストーカーになったり、ちょっとトラックバック飛んできて意見に賛同いただいただけで有頂天になって劣化コピーのエントリを量産する。逆に面接で落ちればもう死ぬかと思うばかりに凹むし、見捨てられるということにとことん弱い。
 なぜこんなことになってしまったかといえば答えは簡単で、ぼくがそうあるように生きてきたというだけのことなのだ。人から肯定も否定もされないように、オモテに立たぬように生きようとしてきたからなのだ。ぼくはほとんど褒められも叱られもせずに、大して何にも懸命であったこともなく、成功体験にも失敗体験にもとぼしいままにだらーと大学まで卒業して、放り出されてしまったのだ。
 だから世の中が悪い、なんてことは全くないわけで、自分の人生哲学(だと思っていたもの)がここに来て足枷というか、ついにそれではどうにも立ち行かなくなった、という状況を産む要素であったということである。
 例えば聖剣伝説2で、魔法を回復以外一切使わずに終盤まで来て、ボスに勝つのが困難になるようなもんか。そもそも魔法が強くないと勝てない事態なんてあったっけ? 覚えてない。
 人が自分を評価する、という状況に慣れないといけないのかもしれない。それは媚びたり開き直ったりということではなくて、肯定にせよ否定にせよ、とりあえず「(よくもわるくも)評価される」という事態が起こるのだ、という強い認識が必要だろう。さらに、むしろ印象に残るように立ち振る舞わなければならない場面について、もっと真剣に考えなくてはいけないのかもしれない。